借金減額診断とは?借金減額の可能性が本当に無料で分かる?借金減額の仕組みも解説
日本国内で借金を抱えている人は多く、その数は金融広報中央委員によると、令和4年の段階で単身世帯で15%以上、 2人以上の世帯では20%以上に上っています。
しっかりとした返済計画を事前に立てて無理なく返済をしている人がいる一方で、抱えている借金をなかなか減らすことができず、苦しい生活を余儀なくされている人も多く存在します。
- 毎月返済はしているものの利息のみの返済で元金がなかなか減らない(リボ払いなどの利用者に多い)
- 借金返済のために違うところから借り入れを行ない返済に充ててを繰り返している(自転車操業)
- 何社からも借りている(多重債務)
このような「借金に困っている」状況は、実は打開できる可能性があります。それは、「借金減額」「借金免除」という方法で、それができるかの可能性が分かるツールが「借金減額診断」です。
借金減額や借金免除は、借金問題を根本から解決できる方法です。借金減額ができるか診断できる借金減額診断についても触れつつ、借金減額について説明していきます。
借金減額は怪しくないのか?どんな方法があるのか?するとどうなるのか?利用の手順などについて詳しく見ていきましょう。
目次
借金減額診断とは?借金が減らせるか分かるって本当なの?
借金に苦しむ人を救うためにある「借金救済制度」と呼ばれる手続きをすれば、抱えている借金を減らしたりゼロにできる可能性があります。
借金救済制度って何?と思われた方、借金救済のための「制度」があるわけではなく、これが指しているのは、債務整理という手続きであることが一般的です。
債務整理とは何?と思われた方、任意整理、個人再生、自己破産、過払い金の請求などという言葉を聞いたことがある人も少なくないと思います。
これらは、債務を整理するための手続きです。債務を「減らす」「なしにする」ことで整理していくのが債務整理です。借金に対しての救済措置のような手続きのため、借金救済制度と言われるのでしょう。
しかし弁護士や司法書士などの専門家と話す機会はあまりないので、いきなり借金相談したり、債務整理の相談をするのは気が引けるという人もいるのではないでしょうか。
債務整理が気になる、借金が減るかどうか知りたい、でもいきなり専門家への相談はハードルが高いと思われる人におすすめなのが、「借金減額診断」というサービスの利用です。
借金減額診断とは、簡単に言うと自分の現在の総借入額や借りている期間、返済状況などを入力するだけで、減額する事のできる金額をすぐに判断してくれるツールです。
借金減額診断とは、「借金減額シミュレーター(借金減額シュミレーター)」と呼ばれることもありますがどちらも同じものです。
入力する項目もとても少なく、誰でも1分や2分で結果を知ることができますよ。
しかし、簡単に利用できることは大きなメリットですが、利用する上で注意しなくてはいけない点もいくつか存在します。
ここでは借金減額診断の詳細や、気を付けなければならない点を紹介していきたいと思います。
借金減額診断は怪しい?使用して大丈夫?安全面について解説していきます
誰でも簡単に利用することができ、短時間で減額できる借金を知ることができる借金減額診断ですが、安全性についても気になりますよね。
借金減額診断を利用するためには、個人情報や抱えている借金の情報などを入力する必要があります。
そのため、その情報が漏洩したり悪用されてしまうのではないかと感じるのは当然のことです。
世間的なイメージとしても、借金減額診断は「怪しい」や「詐欺」といったイメージを持たれていることが多いようです。
ですが借金減額診断は、弁護士や司法書士の監修のもとで作成されているサービスなので、安心して利用することができます。
しかし、ごく一部ですが中には例外もあり、悪徳業者が運営していることもあります。
後で詳しく説明しますが、悪徳業者を利用してしまった場合はさまざまなリスクがあるので、必ず信頼できる弁護士事務所や司法書士事務所の借金減額診断を利用するようにしてくださいね。
本当に無料?借金減額診断の目的や無料のからくりは何なのでしょうか?
- 借金減額診断は債務者と専門家をつなげる目的がある
- 無料で提供することにより利用しやすくする
- 双方にメリットがある
ほとんどの弁護士事務所、司法書士事務所は、サイトにアクセスすると借金減額診断を受けることができます。
料金がかからないので利用者にとっては利用しやすいサービスですが、逆にそれが怪しく感じる人もいますよね。
無料と言っておきながら、実際に利用すると料金が請求されたりするんじゃないかなどの不安を感じる人もいると思います。
しかし安心してください。弁護士事務所や司法書士事務所が提供しているサービスであれば、お金がかかることは一切ありません。
それではなぜ無料で利用できるのでしょうか。借金減額診断が存在する大きな理由の1つに、借金に苦しんでいる人と弁護士や司法書士などの専門家をつなげるという目的があります。
つまり事務所側からすると、借金減額診断を利用してもらうことにより依頼を増やそうという狙いがあるわけです。
いくら借金に困っているといっても、有料だとなかなか利用してくれないのが現実です。
借金減額診断は受けた方がいい?利用するメリットについて詳しく説明します!
借金減額診断は、必ず受けなければいけないというわけではありません。
借金減額診断を受けずに、弁護士事務所や司法書士事務所に直接行き、相談することももちろんできます。
しかし、依頼する事務所の借金減額診断を事前に行っておくことで、話がスムーズに進むことは間違いありません。
そのため、時間をかけずに減額できる金額などの情報を知りたいという人は、前もって借金減額診断を受けておくことをおすすめします。
ここでは、借金減額診断を利用することによるメリットについて説明していきたいと思います。
忙しい人でも問題なし! 簡単操作で24時間いつでも診断することができます!
- 空いた時間に誰でも利用できる
- 入力する項目が少なく時間がかからない
- 無料で利用することができる
借金について専門家に相談したいけど、なかなか時間を作ることができず借金問題に対応できないという人も少なくありません。
その結果、借金問題を先延ばしにしてしまい、なかなか解決できないという人も多いのではないでしょうか。
借金減額診断はインターネットを利用するサービスなので、忙しくてなかなか時間が作れない人でも、無料でいつでも利用することができます。
入力する情報も少ないので時間がかかることもなく、あっという間に診断結果が分かりますよ。
もちろん実際に依頼するとなった場合は、事務所まで足を運ばなければなりませんが、借金減額診断はいつでも行うことができるので積極的に利用していきたいサービスです。
診断結果をすぐに知ることができる!さらに匿名での利用が可能です!
- 簡単な入力ですぐに結果を知ることができる
- もしかしたら自分の想像以上に減額できる可能性がある
- 借金問題と向き合うきっかけになる
簡単な情報を入力したり、選択するだけですぐに診断結果を知ることができるのも、借金減額診断を利用する大きなメリットの一つです。
借金を減額できる制度があるのは知っていても、自分の借金がどこまで減額できるのかを調べる人は意外と少ないです。
理由としては忙しくて時間が作れなかったり、単純に面倒くさいという理由が挙げられます。
しかし、借金減額診断はすぐに結果を知ることが出来ます。実際に減額される金額を、自分の目で確かめることは非常に重要なことです。
診断の結果によっては、自分の想像をはるかに超えた金額が減額される人も少なくありませんよ。
その金額を知ることができれば、借金問題解決に向けて積極的に動く一つのきっかけになる可能性があります。
また、借金減額診断は名前を入力せず匿名でも利用することができるので、プライバシーの問題に対して不安に感じている人も安心して利用することができますよ。
事務所の得意分野が分かる!借金減額診断を利用して債務整理に強い専門家に依頼しよう!
借金減額診断を利用すると、債務整理に強い弁護士事務所司法書士事務所を見つけやすくなります。
一般的に依頼する専門家を探す場合は、単純に家から近かったりサイトなどを利用して探す人が多いです。
しかし大事なことは交渉力があり、実績もある債務整理に強い専門家に依頼することです。
事務所によって得意としている分野があるので、細かいリサーチを行わずに弁護士に依頼してしまうと、債務整理に対してあまり実績のない事務所に依頼してしまう可能性があります。
そうなってしまうと解決まで時間がかかったり、スムーズに話を進めることができなくなってしまう可能性があります。
しかし、借金減額診断のサービスを提供している事務所は、債務整理に強い事務所がほとんどです。
事務所側としては、借金減額診断を利用して依頼して欲しいという思いがあるので、借金減額診断を行うことができる事務所は、借金の問題に強い可能性が高いといえます。
つまり借金の問題に対して強い自信があるからこそ、借金減額診断を無料で利用できるようにしているのです。
借金減額診断を受けた人の口コミは色々な弁護士事務所や司法書士事務所のHPなどでも確認できます。
- 債務整理をするいいきっかけになった
- 入力も簡単
- お金の整理が出来て良かった
- 最初は信頼できなかったが、毎月の返済が苦しく一度やってみようと思った
- 借金減額診断を利用後に弁護士の人に相談できるので信頼できた
こういった感想です。
借金の問題は周りの人には言いづらい、でも一人では解決できない問題のため、専門家に相談するための第一歩としての役割をしっかりと果たしているという印象です。
マイナス面も知っておこう!借金減額診断によるデメリットについて説明します!
いつでも、どこでも、誰でも簡単に利用することのできる便利な借金減額診断ですが、いいことばかりではありません。
少なからずデメリットも存在しているので、利用する際はしっかりと頭に入れておきましょう。
借金減額診断のデメリットをしっかりと把握しておくことによって、利用後に起こるさまざまなことに対して柔軟に対応することができるようになりますよ。
借金減額診断の結果はあくまで目安!実際とは異なる場合も少なくありません
借金減額診断は、現在抱えている借金の総額、借入期間、返済状況などを総合的に判断して、減額できる可能性やその金額を示してくれるサービスです。
しかし、導き出された結果は必ずしも正確だとは言い切れません。そもそも、自分が抱えている借金を正確にわかる人は少ないですよね。
特に過払い金に関しては、過去の取引履歴を債権者に開示してもらわなければならないので、自分ひとりで正確な金額を知ることは非常に難しいです。
借金減額診断で出された結果は正確な数字ではなく、あくまで目安であることを頭に入れておいてください。
借金減額診断を受けた結果、「過払い金」が発生している可能性があると出たが、その後相談しに行った際に、過払い金請求には条件があることがわかり、その条件に当てはまらないという可能性も十分にありえます。
ただ、たとえ正確ではなくても、「減額できる可能性や金額」を知っておきたいと思うことはとても大切なことです。正確な金額を知りたいという人は、借金減額診断を受けた後に専門家と詳細なヒアリングを行なうことで知ることができます。
借金問題に向き合う、その第一歩のために借金減額診断を利用すること自体に意義があると思います。
安全面は大丈夫?個人情報を入力することによる精神的な不安
基本的に借金減額診断を行う際は、名前や住所などの個人情報の入力は必要ありません。
そのため、安全に利用したいという人も気軽に利用することができます。
【より詳細な結果を知りたければ個人情報の入力も必要】
- 連絡を取ることの出来る電話番号などの入力が必要
- 名前や住所などの入力は必要ない
- 信頼できる運営元であれば悪用される心配はない
しかし、減額できる金額や減額するための方法などを詳しく知りたいという人は、電話番号やメールアドレスの入力をする必要があります。
基本的には、その後入力した電話番号やメールアドレスに事務所から連絡が来て、それに対応するという形になります。
つまり、名前や住所などを知られることはありませんが、より詳細な結果が知りたい場合は、電話番号やメールアドレスは知られることになります。
そのことに対して抵抗がある人もいるかもしれませんが、相手の運営元がしっかりとした法律事務所や法務事務所であれば、悪用されるということはないので安心して利用することができますよ。
もちろん無理な勧誘やしつこい連絡などもありませんし、連絡が来た段階で断ることもできます。家族や周りの人、勤務先にバレてしまうリスクもありません。
悪徳な業者も存在する!借金減額診断を利用する際は必ず信頼できる運営を選択しましょう!
- 噓の診断結果を表示して利用者を騙す
- 怪しいと感じたら個人情報は絶対に送信しない
- 必ず信頼できる運営サイトを利用する
借金減額診断を利用できるサイトなどには、残念なことに悪徳業者も存在します。
信頼できる弁護士事務所や司法書士事務所のフリをして嘘の診断結果を見せ、利用者を騙して新たな借り入れを促したり、利用料を請求するなどの悪質なものもあります。
怪しいと感じた場合は利用をやめるとともに、個人情報などは必ず送信しないように気を付けるようにしましょう。
ちゃんとした弁護士事務所や司法書士事務所が、借金減額診断の利用や結果などでお金を請求するということはありえないので騙されないようにしてください。
まずは利用する前に、そのサイトが信頼できる運営元によって運営されているのかを、細かい部分までしっかりとチェックすることが大事になります。
減額できない借金もある!減額する事の出来る借金を理解しておくことも重要です
借金を減額できると聞くと、すべての借金を減らすことができるように感じますがそうではありません。
中には、減額することができない借金も存在しています。
- 借り入れ額が少なすぎる
- 借り入れ期間が短すぎる
- 借金の額が大きすぎて返済することが難しい
借り入れ額が少なかったり、借り入れ期間が短かったりする場合は、債務整理の対象とはならないため減額することができません。
また、借金の額が大きく安定した収入がない場合は、債務整理をしても返済することが不可能だと判断されるため、減額することができなくなります。
借金の額が大きく収入もない場合は、誰でも利用することのできる自己破産という方法もあるので、選択肢の一つとして認識しておいてください。
しかし、複数の賃金業者から借り入れを行っている場合は、その中に減額する事のできる賃金業者があるかもしれないので、まずは調べてみることをおすすめします。
利用する流れは?情報の入力から依頼までを詳しく解説していきます!
借金減額診断は、借金の問題を解決するために起こすべき行動の最初の一歩になります。
それでは借金減額診断を行った後は、どのような行動を取ればいいのでしょうか。
目指すゴールはもちろん借金問題の解決ですが、それには弁護士や司法書士に依頼することが重要になります。
依頼して契約することになれば、あとは専門家の言う通りに行動していれば基本的には問題ありません。
ここでは借金減額診断を行った後に専門家に依頼し、契約するまでの流れを説明していきたいと思います。
【①信頼できる運営元の借金減額診断を受ける】
最初のステップとして、まずは借金減額診断を受けましょう。
前述しましたが、必ず弁護士事務所や司法書士事務所が運営している信頼できるサイトを利用するようにしてください。
中にはLINEによって借金減額診断を受けることができる事務所もあります。
もちろん、提供先がちゃんとしていればどちらの方法でも問題無いので、自分に合った方法で診断を受けるようにしましょう。
【借金減額診断を行うことによるメリット、デメリット】
メリット | ・無料で利用することができる ・減額できる可能性や金額を知ることができる ・簡単操作で時間や場所を選ばない |
---|---|
デメリット | ・診断結果は正確な情報ではない ・悪徳業者の可能性がある ・個人情報を知られてしまう |
【②現在の総借り入れ額や借り入れ期間、返済の状況などを入力する】
借金減額診断を行うには、現在の自分の状況を入力する必要があります。
利用するサイトによって、多少入力する必要のある項目が変わるかもしれませんが、必ず必要となる情報は借金の総額、借り入れの期間、現在の返済状況についてです。
借り入れ期間を入力する大きな理由として、過払い金がある可能性が挙げられます。
長い期間借金を返済している人ほど過払い金請求をできる可能性が高くなるので、それを判断するために借り入れ期間の入力が必要になります。過払い金請求に関しては後で詳しく説明します。
借り入れている金額の総額を正確に知ることは難しいと思うので、大まかな数字で問題ありません。
【③入力した情報を元にして診断の結果が表示される】
自分の現在の状況を入力すると、その内容に基づいた診断結果が表示されます。
しかし、ここに表示される結果は正確な数字ではなく、あくまで目安であることに気を付けてくださいね。
イメージとしては、実際に借金が減額できるかできないかを判断してくれる程度と考えていいかもしれません。
正確ではないにしても、診断結果によって減額できる可能性があるという結果が出れば、積極的に借金問題について考えることができますよね。
借金減額診断は、このように借金問題に対して向き合うことを促すことを目的としている部分もあります。
【④結果を見てさらに詳しく知りたい人は、電話番号やメールアドレスの入力をする】
診断の結果を見て、減額ができる可能性があると判断されれば、どのくらいの金額が減額されるのかやその方法が気になりますよね。
もちろん診断を受けるだけという選択も可能ですが、より詳細な結果が知りたいという人は電話番号やメールアドレスを入力しましょう。
借金減額診断を利用した運営元から後日電話やメールで連絡があると思うので、対応するようにしてください。
基本的には詳細な情報を相手も知りたいので、電話によるヒアリングが行われることが多いようです。この時点で依頼を断っても問題ありません。
【⑤直接事務所へ行き相談してから依頼する】
ここまでの流れで信頼でき、依頼してみようかなという思いが芽生えたら、直接その事務所へ行き相談をするようにしましょう。
弁護士事務所、司法書士事務所問わず、初回は無料で相談に乗ってくれるところが多いですが、一応事前に調べておいてくださいね。
借金問題について専門家と直接話をするというのはとても大事なことで、自分の状況を細かく正確に伝えることができますし、専門家側からしても一番適切な方法を提案することができます。
借金減額診断を行わずに直接事務所へ行き相談することもできますが、時間がかかってしまうので、事前に借金減額診断を行っておくことがおすすめです。
相談して行く中で債務整理の分野に強く、交渉力と信頼感があり、依頼してもいいと判断した場合は契約を結ぶことになります。
なお、 140万円を超える借金や過払い金については、司法書士では対応できないことが法律で決まっているため、弁護士事務所に依頼するようにしましょう。
借金減額診断を利用するとブラックリストに載る?その不安を解消します!
借金と聞くと、ブラックリストというワードをが頭に浮かぶ人も少なくないと思います。
借金減額診断を受けると、ブラックリストに載ってしまうのでしょうか。
結論から言ってしまうと、借金減額診断を受けたことでブラックリストに載る心配はありません。
ブラックリストに載るのは、実際に債務整理などの手続きを行ったり、長い期間返済せずに滞納した人に限られます。
しかし、借金減額診断を受けた後に債務整理を行うという決断をした場合は、ブラックリストに載ることになってしまうことを理解しておきましょう。
なんで減額されるの?債務整理で借金が減額される仕組みについて解説していきます
そもそも、抱えている借金がなぜ減額されるのかが分からないという人も多いですよね。
借金を減額する方法はいくつかありますが、代表的なものに「債務整理」が挙げられます。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの種類があり、自分の状況に合った方法を選択することができます。
ここでは債務整理の各手続きに関する詳細な説明と、債務整理以外の減額方法についても触れていきたいと思います。
簡単に言うと債務整理とは、国に認められた借金に苦しんでいる人を救済する制度のことです。
債務整理を行うことにより借金が減額されたり、なくなったりするなどのメリットがあります。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法がありますが、それぞれの内容を知っておくことにより、自分の状況にあった手続きが可能になっています。
任意整理とは?どう減額できる方法なの?
任意整理とは債権者との交渉を行ない、将来的な利息のカットや返済期間の延長を求めることによって、手続き後の返済額を減らす手続きです。
利息がカットされるため元金のみの返済になり、借金を減らすことが可能になります。
また返済期間の延長によって、3年~5年をかけて返済して行くことになるので毎月の返済額が減り、無理なく返済できるようになる可能性が高いです。
しかし、任意整理を利用するには安定した継続的な収入があることが条件になっているため、自分の状況によっては利用できない可能性もあります。
さらに債権者側が交渉に応じない可能性もあるため、そのような場合はほかの方法を検討する必要があることも頭に入れておいてください。
比較的少ない借り入れ額で、安定した収入がある人は任意整理を利用することによって、借金が減額される可能性があります。
個人再生とは?どう減額できる方法なの?
個人再生とは、借金を返済することが難しいと裁判所に認めてもらうことにより、借金を減額する事のできる手続きになります。
任意整理と違い裁判所を介しての手続きとなるため、手続きが複雑という特徴があります。
大きなメリットとしては、住宅ローン特則により持ち家を残せたり、ローンの支払いが終わっていれば車やバイクなどの財産も残すことができます。
ちなみに住宅ローン特則とは、個人再生の手続き後もローンを支払い続けるのであれば、持ち家を失わずに済むという制度のことです。
個人再生を利用する場合も継続した安定した収入が必要になるので、利用を考えている人は頭に入れておきましょう。
手続き後は、3年~5年をかけて減額された借金を分割で返済していくことになります。
自己破産とは?どう減額できる方法なの?
任意整理、個人再生は聞いたことがないけど自己破産は知ってるという人も少なくないのではないでしょうか。
自己破産は借金の減額どころか、借金を全てチャラにする手続きです。
生活に必要な最低限のものは残すことはできますが、20万円以上の財産や99万円を超える現金が没収されるなどのデメリットもあります。
つまり土地や持ち家を所有していた場合は、そのすべて失うことになるため、自己破産を行う際は慎重になって考えることが重要になります。
過払い金請求とは?どう減額できる方法なの?
過払い金請求は、借金そのものを減らす手続きではなく、戻ってきたお金を借金に充てることで借金を減らせるというものです。
過払い金という言葉はCMなどでもおなじみですが、どういったものかご存知でしょうか・
以前、日本の賃金業者は、グレーゾーン金利と呼ばれるものを利用して、利用者から違法な金利をとっていました。
グレーゾーン金利とは、利息制限法と出資法の上限利息の間の金利のことです。
しかし、現在ではこのグレーゾーン金利は廃止されているので、廃止される前に借り入れを行っていた人は、利息を払いすぎている可能性があるわけです。この払いすぎていた利息分を「過払い金」といいます。
過払い金請求とはこのような過払い金が発生している人が、過去に払いすぎていた利息を返還してもらう手続きになります。
- グレーゾーン金利廃止後に借金をしている
- 過払い金請求には時効がある
- 過払い金請求という方法があることを知らない
現在では、グレーゾーン金利が廃止されてから長い期間が経過しているので、20代や30代などの若い世代は、グレーゾーン金利が廃止されてから借り入れをしている可能性が高いです。
過払い金の請求はグレーゾーンが廃止される前に借金をしていた人が対象となるため、年々過払い金を請求できる人は少なくなってきています。
また過払い金には完済してから10年という時効が存在し、2020年4月1日以降に完済した場合は完済した日から10年、または過払い金を請求できることを知ってから5年となっています。
もし過払い金が発生していた場合は、その金額を元金に充てることができるため、結果的に借金が減ることになります。
特に2016年6月17日以前に借り入れを行っていた人は、過払い金が発生している可能性が高いので確認してみましょう。
【債務整理のメリット・デメリットまとめ】
手続き方法 | メリット | デメリット | 減額される金額 |
---|---|---|---|
任意整理 | ・将来的な利息がカットされる ・返済期間が延長され月々の返済額が減る ・返済計画が立てやすくなる ・整理する債務を選べる |
・安定した収入が必要 ・債権者が交渉に応じない可能性がある ・ブラックリストに掲載される ・減額幅が小さい |
利息分のみ減額 |
個人再生 | ・大幅な減額が期待できる ・持ち家などの財産を残すことができる ・元金を含めた総額から大幅な減額が期待できる ・借金の理由は問われない |
・安定した収入が必要になる ・裁判所を介するため手続きが複雑 ・ブラックリストに掲載される ・官報に載る ・専門家費用が高め ・保証人には減額された分も返済義務が残る ・ |
非常に多く減額 |
自己破産 | ・借金をゼロにすることができる ・生活に必要なものは残すことができる ・安定収入がない方など誰でも利用することができる |
・手元に残せる自由財産以外はほとんどの財産を失うことになる ・ブラックリストに掲載される ・手続き中就けない職業や資格あり ・社会的な信用を失いかねない ・借金理由によっては認められない |
免除でゼロになる |
債務整理以外の借金減額方法はないの?ほかの方法についても考えてみます
基本的に借金を減額しようと思った場合は、債務整理を行うことが一般的です。
しかし、費用や時間がかかってしまうこと、何よりもブラックリストに掲載されてしまうことに対して抵抗がある人も少なくないと思います。
債務整理以外にも、借金を減額できる可能性がある方法に「おまとめローン」の利用と「借り入れ先の乗り換え」があります。
【おまとめローン】で利率の低いローン一本にまとめて利率の差分を減らす
債務整理以外の借金減額方法として、おまとめローンが挙げられます。
おまとめローンとは、複数の賃金業者から借り入れを行っている場合に利用することができ、借り入れ先を一本化することで、借金を減額することができるローン商品です。
例えばA社から50万円、B社から50万円、C社から50万円借り入れを行っていたとして、新たにD社から150万円の借り入れを行うことによってA社、B社、C社の借金を全額返済し、月々の返済の負担を減らすことができます。
しかし、おまとめローンを利用するには収入などの厳しい審査があるので、全ての人が利用できるわけではありません。
また、せっかくおまとめローンを利用して一本化したのに、その返済をすることができず、新たに借り入れを行い負のループに陥ってしまう人も少なくありません。
【利息の低いローンへの借り入れ】で利息分を減らす
借り入れ先の乗り換えとは文字通り、現状よりも利息の低い賃金業者からお金を借りることによって、月々の返済額や総返済額を減らす方法です。
利息が高く設定されている消費者金融などから借り入れを行っている場合は、検討してみる価値があるかもしれません。
しかし、当然厳しい審査がありますし、借り入れをしている金額が多いと総量規制により、希望した金額を借りられない場合もあるので注意してください。
ちなみに総量規制とは、借り入れ後に借金で苦しまないように、年収の1/3以上は借りることができないと定められた制度のことです。
借金減額だけが道じゃない!自分の状況に合わせて減額以外の方法も検討してみましょう
債務整理などにより、借金を減らせるというのはとてもありがたいことですが、月々の返済ををラクにする方法は減額だけではありません。
急な病気やケガ、職場の状況などによって収入が減ってしまうパターンもありますよね。そのような場合は、まず借り入れ先に連絡をしてみましょう。
状況をしっかりと説明すれば、返済を持ってもらえる可能性があります。
治療にかかる医療費によって返済が苦しいと感じた場合は、高額医療費制度や傷病手当金などの公的支援制度を利用することにより、月々の負担を減らすこともできます。
【高額医療費制度の利用】
高額医療費制度とは、自己負担限度額を超えた場合、その超えた分が後から払い戻されるという制度です。
たとえば、1ヶ月の自己負担限度額が5万円だった場合、月の治療費が10万円だったとすると後から5万円が払い戻されるということになります。
この自己負担限度額は、その人の年収によって変わってくるので、自分の自己負担限度額がいくらなのかを事前に知っておくと良いでしょう。
【限度額適用認定証の利用】
限度額適用認定証を支払いの時に窓口で提示することにより支払いが自己負担限度額となる制度です。
高額医療費制度と似ていますが、限度額適用認定証を利用すると窓口での支払い額が減るというメリットがあります。
利用するには限度額適用認定証の交付を受ける必要があるので、事前に用意しておきましょう。
【傷病手当金の利用】
傷病手当金とは、病気やケガなどで仕方なく仕事を休むことになった場合に、健康保険から支給される手当金のことです。
もちろん、健康保険に加入していないと利用することはできないので注意してください。
病気やケガにより3日以上仕事を休んだ場合に、4日目から支給されることになります。
【万が一に備えて対応方法を考えておくことが大切】
このように借金を減額する以外にも、公的支援制度を利用することによって返済の負担を軽減することが可能です。
急な病気やケガは自分でも予想することができないので、万が一そのような状況に陥った場合に、どのように対応すればいいのかを前もって確認しておくことが大事になります。
また、病気が長引いてしまった場合は、障害年金の利用や生活保護の受給も視野に入れるようにしましょう。
悩みを解決!借金減額診断に関するQ&Aに回答していきます
借金を減らせるかどうかが分かる「借金減額診断」について、気になることを質問形式でまとめてみました。
怪しいのでは?利用方法は?などといった疑問を解決していきましょう。
Q・借金減額診断とはどのようなものですか?
A・借金減額診断とは、現在の自分の状況を入力することにより、減額できる可能性や減額できる大まかな金額を教えてくれるツールのことです。
入力する項目としては借金の総額、借り入れ期間、現在の返済状況などを入力することになります。
しかし、その結果はあくまで目安であり、正確なものではないので注意してください。
正確な結果を知りたいという人は、診断後に専門家に相談することにより知ることができます。
Q・借金減額診断は安全に利用することができますか?
A・借金減額診断は、基本的に信頼できる法律事務所や法務事務所が提供しているサービスのため、安心して利用することができます。
しかし、中には悪徳業者もまぎれこんでいて、借金減額診断を利用したことによりお金を請求されたり、嘘の診断結果を表示して新たに借り入れ行わせようとするケースもあります。
騙されないためには、借金減額診断を利用する前に、そのサイトが信頼できる運営元なのかをしっかりと判断するようにしましょう。
Q・借金減額診断を利用すれば借金を減らすことができるんですか?
A・借金減額診断は、あくまで借金を減額できる可能性や、目安となる金額を教えてくれるだけなので、利用しただけで借金が減ることはありません。
実際に借金を減らしたいのであれば、弁護士や司法書士に相談をして、債務整理などの手続きを行う必要があります。
Q・借金減額診断は無料で利用できますか?
A・借金減額診断は、誰でも無料で利用することができます。
なぜ無料かというと、サイトを運営している法律事務所や法務事務所にもメリットがあるからです。
借金減額診断は、専門家と顧客をつなぐという大きな目的があります。
そのため、借金減額診断を無料で提供することにより、それをきっかけにして顧客が増えるというメリットがあります。
有料にしてしまうとなかなか利用してもらうことができないので、無料で利用できるようになっています。
Q・借金減額診断を受けた後はどのように行動すればいいですか?
A・借金が減額できるのかどうかを知りたかったり、減額できるおおよその金額を知りたかっただけであればそこで終了しても構いません。
さらにより詳細な結果が知りたいのであれば、電話番号やメールアドレスを入力し、運営している弁護士事務所や司法書士事務所からの連絡を待ちましょう。
その後、電話によるヒアリングや直接事務所に行って相談をして、実際に依頼をするのかを決めることになります。
Q・借金の減額以外に返済をラクにする方法はありますか?
A・その時の自分の状況によって異なりますが、予想だにしない病気やケガなどによって収入が減ってしまうこともあると思います。
返済が苦しくなった場合は、借り入れ先に連絡をして状況を説明しましょう。返済を待ってくれる可能性があります。
また、公的支援制度を利用することによって、医療機関に支払う金額を減らしたり、手当金を受給することができるので積極的に利用していきましょう。
借金を減額するための最初の一歩!無料の借金減額診断をうまく活用しよう!
借金に苦しんでいる人の中には、意外と借金が減額できるということを知らない人も少なくありません。
毎月の返済が利息のみの支払いになってしまい元金が減らなかったり、返済のために新たな借り入れをしてしまう人も多いのが現実です。
そのような状態を続けていれば、借金を減らすどころか増えてしまう可能性もありますし、何よりも将来のことが不安ですよね。
そのような人は、「借金減額」や「借金免除」を検討した方がよいかもしれません。そんな方におすすめなのが、まず借金減額診断を行って減額の可能性について調べてみることです。
誰でも無料で利用することができますし、ネット上でのやり取りのため、スマホがあればいつでもどこでも診断を受けることができます。
何よりも借金が減額できる可能性や金額を知ることによって、今まで以上に借金の問題に対して真剣に向き合うことができます。減ると分かれば、精神的な不安からも少しは解放されるのではないでしょうか。
また、診断後に専門家に債務整理をお願いしたいとなった際にもスムーズです。
借金減額診断は、そのきっかけになる可能性を十分に秘めています。利用無料で、利用刷るだけでも問題ないので、「借金が減る」かどうか診断してみてはいかがでしょうか。